“じえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
慈慧66.7%
治右33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
始めから山門にお頼み下されば、こんな事にもなりませんでしたのに、冷泉れいぜい院ご誕生の時も、山門の慈慧じえ大僧正に九条右丞相くじょうのうじょうしょうがお頼みなされた先例もございます
うん、あの入道は、ただ人ではない、実は慈慧じえ僧正の生れ変りで、天台の仏法を護るため、日本に再誕せられた人なのじゃ。私も日に三度は彼に礼を尽して、経を
敬礼きょうらい慈慧じえ大僧正だいそうじょう
「腰本治右じえは意気地がのうても、娘は将軍家の息がかかっておるという話じゃからのう、おてかけ馬に乗って来そうなものじゃが——」
「なぜたわむれた! よしや治右じえの企らみであろうとも紋は予が寵愛の女じゃ。知りつつその方がまたなぜたわむれた!」
小侍たち六人が飛び出して来たその鶉席に傲然ごうぜんと陣取って、嘲笑あざわらうようにこちらを見眺めていた顔こそは、小芳がまだ曲輪にいた頃、梅甫とたびたび張り合った腰本こしもと治右じえ衛門なのです。