“しろたけなが”の漢字の書き方と例文
語句割合
白丈長100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帯をだらりに結んで、白丈長しろたけながを掛けた島田の女中は四五年の間何時いつも変らぬ同じ人だつたやうに思つてましたが、真実ほんたうは幾度か変つた別の女中だつたのかも知れません。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
島田まげ白丈長しろたけながをピンとねた、小凜々こりりしい。お約束でね、御寮人には附きものの小女こおんなですよ。あれで御寮人の髷が、元禄だった日にゃ、菱川師宣ひしかわもろのぶえがく、というんですね。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
幾らませてゐても、まだ十五の頭に白丈長しろたけながをかけた島田は重さうであつた。怒つてゐた父の顏色はだん/\和らいで來て、灰を見る眼よりも、お駒の頸筋を覗く眼の方がいそがしくなつた。
父の婚礼 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)