“しろきんらん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
白金襴66.7%
白錦襴33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
範宴のすがたを見ると、白絹の法衣ほうえ白金襴しろきんらん袈裟けさをかけ、葡萄ぶどうのしずくを連ねたような紫水晶の数珠ずずを指にかけていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
白金襴しろきんらん袈裟けさがわけて背をたかく見せている範宴のすがたが、式体しきだいする吉水門の人々に身を低めつつ静かに奥へとおった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あの、法師の顔は、どうじゃよ。真面目くさって、白金襴しろきんらん法衣ほうえをまとうて清浄めかしているけれど——」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹操も舌を巻いて、即座に彼を召抱え、白金襴しろきんらん戦袍せんぽうに名馬を与えた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見れば、彼の兵は、列の真っ先に、白錦襴しろきんらんおおいをした柩を高々と担っている。門外に堵列とれつしていた五百余人の部将や士卒はびっくりした。葬式が出てきたと思ったからである。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)