“しよく/\”の漢字の書き方と例文
語句割合
喞々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大井おほゐ中津川なかつがはの諸驛を過ぎて、次第に木曾の翠微すゐびちかづけるは、九月もはや盡きんとして、秋風しうふう客衣かくいあまねく、虫聲路傍に喞々しよく/\たるの頃なりき。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
之を聴いて我心は一転せり、再び之を聴いて悶心更に明かなり。さきに苦悶と思ひしは苦悶にあらざりけり。看よ、喞々しよく/\として秋を悲しむが如きもの、彼に於て何の悲しみかあらむ。
一夕観 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)