“しゅら”の漢字の書き方と例文
語句割合
修羅100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……と言ふとたちまち、天に可恐おそろしき入道雲にゅうどうぐもき、地に水論すいろん修羅しゅらちまたの流れたやうに聞えるけれど、決して、そんな、物騒ぶっそう沙汰さたではない。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
だが六十年前の私は、一度は二頭立ての馬車にのって、芸妓買いをしてやろうと、修羅しゅらの妄執に燃えていた。それも東京の芸妓ではない。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
自分は恐ろしい修羅しゅらに身を燃やしながら、もう生命いのちがけであくまでも自分の悪運に突撃してゆこうとする涙ぐむような意地になって来た。
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)