“しゅぼん”の漢字の書き方と例文
語句割合
朱盆100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時、あなに入るまえはらんらんとかがやいていた太陽が、もう西へまわって朱盆しゅぼんのように赤くくすんでいた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
薄いもやの中に、応挙風おうきょふう朱盆しゅぼんのようなあさひがのぼり、いかにもお正月らしいのどかな朝ぼらけ。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
主人は一応この三女子の顔を公平に見渡した。とん子の顔は南蛮鉄なんばんてつの刀のつばのような輪廓りんかくを有している。すん子も妹だけに多少姉の面影おもかげを存して琉球塗りゅうきゅうぬり朱盆しゅぼんくらいな資格はある。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)