“しゃしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
車掌85.7%
斜檣9.5%
捨象4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「よろしゅうございます。南十字サウザンクロスきますのは、つぎだい三時ころになります」車掌しゃしょうは紙をジョバンニにわたしてこうへ行きました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
次第に吹き募る風を嫌って、外套にくるまったなり、彼は舳の斜檣しゃしょうのそばにたたずんで、眼の下の大きな滑らかな波のうねりの、ほの暗い動揺を見おろしていた。
それを見ながらも、芸術的統一の面に属しないものとして捨象しゃしょうしているのである。またそれと共に芸術的統一の面に属するものを追跡し見いだそうと努力している。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)