“しっとしん”の漢字の書き方と例文
語句割合
嫉妬心100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その二三のうちの一人に猛烈なる嫉妬心しっとしんと頑強なる飲酒癖をもった者がおり、時にしばしば泥酔して嫉妬のために狂い立ち、主君であり旦那であるところの吉近をば
長屋天一坊 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
濃いけれど柔かい地蔵眉じぞうまゆのお宮をば大事な秘密ないしょの楽しみにして思っていたものを、根性の悪い柳沢の嫉妬心しっとしんから、霊魂たましいの安息する棲家すみかを引っきまわされて、汚されたと思えば
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
而も連日召されることは勿論、一日の中にも幾度か召される。其都度女の人たちの嫉妬心しっとしん刺戟しげきして、皆から憎まれ、殊に其中の二人三人の女性ののろいを受けたらしくて、病死してしまう。
反省の文学源氏物語 (新字新仮名) / 折口信夫(著)