“しがら”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
橋板は破れ、欄干は朽ちて、うろぬけて、夜は狸穴から出て来て渡るものがありそうで、流れにしがらんだ真黒まっくろな棒杭が、口を開けて、落葉を吸った。——これ、まだ化けては不可いけない——今は真昼間まっぴるまだ。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
我が思ふ事に一銭の融通もかなふまじく、いはば宝の蔵の番人にて終るべき身の、気に入らぬ妻までとは弥々いよいよの重荷なり、うき世に義理といふしがらみのなくば
ゆく雲 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)