“しかのみなら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
加之50.0%
加旃50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姫は我を憐めり。加之しかのみならず姫は我戀を知りたり。かく思ひつゞけつゝ、我は枕に接吻せり。さるにても口惜しきは、わが意氣地なき性質なり。いかなれば我は先の日直ちに彼の無禮を責めざりしぞ。
加之しかのみならず若し心術の上より論ぜば、我守護神たる聖母もこれよりはまた我を憐み給はざるべし。いはんや此戀は果して能く成就せんや否や。我は口惜しきことながら、實に未だアヌンチヤタの心を知らざりき。
加旃しかのみならず主人公に扮するは、嘗てナポリに在りしとき、闔府かふふの民をして物に狂へる如くならしめきといふ餘所の歌女うためなり。その發音、その表情、その整調、みな我等の夢にだに見ざるところと聞く。