“さんろく”の漢字の書き方と例文
語句割合
山麓100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木枯しの吹く冬の山麓さんろくに、孤独に寄り合ってる五軒の家。「何に世渡る」という言葉の中に、句の主題している情感がよく現われている。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
かのヘルモン山麓さんろくの悪鬼にかれた子供の父親のごとく、「我信ず、信仰なき我を助け給え」と即時に叫ぶことにあります(九の二四)。
渡れば喜十六の山麓さんろくにて、十町ばかり登りて須巻すまきたきの湯有りと教へらるるままに、つひ其処そこまで往きて、ひる近き頃宿に帰りぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)