“ごしょぐるま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御所車80.0%
五所車20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眼をかえすと、狛犬こまいぬだの、御所車ごしょぐるまだの、百度石だの、燈籠だの、六地蔵だの、そうしたもののいろいろ並んだかげに、水行場すいぎょうばのつづきの、白い障子を閉めた建物の横に葡萄棚が危く傾いている。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
昨日きのう小田原から戻った人の話に、天狗てんぐのように鼻の高い異人が、御所車ごしょぐるまのような車に乗って、空をふうわりふうわりと東から西に向って通っていたと云いますが、それもやはり伴天連でしょう」
切支丹転び (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
掻巻はいつも神月と添寝した五所車ごしょぐるまを染めた長襦袢ながじゅばんったのに、紅絹もみの裏を附けて、藤色縮緬ちりめん裾廻すそまわし、綿も新しいのをふッかりと入れて、天鵝絨びろうどの襟を掛けて、黄八丈の蒲団ふとんを二枚。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)