“ごうこつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
傲骨37.5%
剛骨37.5%
豪骨25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この点に於ては彼は一も二も無く貫一の師表たるべしといへども、その実さばかりの残刻と譎詐きつさとをほしいままにして、なほ天におそれず、人にはばからざる不敵の傲骨ごうこつあるにあらず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
松陰はもとより醇乎じゅんことして醇なる志士の典型、井伊も幕末の重荷を背負って立った剛骨ごうこつの好男児、朝に立ち野に分れて斬るの殺すのと騒いだ彼らも、五十年後の今日から歴史の背景に照らして見れば
謀叛論(草稿) (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
白いふすまを背に、やがて豪骨ごうこつな老武士が手をつかえていた。質子ちし目附兼傅役めつけけんもりやくとして松寿丸に附けてある者だった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)