“こぶなちょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
小舟町100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さぶはあるきだしながら、小舟町こぶなちょうの「芳古堂ほうこどう」へ奉公に来てから三年間の、休む暇もなくあびせられた小言と嘲笑ちょうしょうと平手打ちのことを語った。
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
抱えきれないほどの太い柱のあくまで古びたそのあけのいろなら、天井からさがった大提燈の、小舟町こぶなちょうだの、四日市だのという煤けた文字になおかつ残った墨の匂なら
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
その一方は駿河台するがだいへ延びて神田かんだを焼きさ、伝馬町てんまちょうから小舟町こぶなちょう堀留ほりどめ小網町こあみちょう、またこっちのやつは大川を本所ほんじょに飛んで回向院えこういんあたりから深川ふかがわ永代橋えいたいばしまできれえにいかれちゃった
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)