“こびょうぶ”の漢字の書き方と例文
語句割合
小屏風100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
団扇うちわさし、小屏風こびょうぶ、机というようなものを、自分の好みに任せてあてがわれた部屋のとすっかり取りかえて、すみからすみまできれいに掃除そうじをさせた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
で、家中かちゅうが寝静まると、何処どこか一ケ所、小屏風こびょうぶが、鶴の羽に桃を敷いて、すッと廻ろうも知れぬ。……御睦おんむつましさにつけても、壇に、余り人形の数の多いのは風情ふぜいがなかろう。
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おまんは次ぎの部屋へやの方へ立って行って、小屏風こびょうぶのわきに茶道具なぞ取り出す音をさせた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)