“こつねん”の漢字の書き方と例文
語句割合
忽然100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時、突然闇の中にほのぼのと青い円光がポツリと一点あらわれたが見ているうちに大きくなり、やがて中から手弱女たおやめ忽然こつねんとして現われた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
櫛まきお藤が忽然こつねんと姿を見せてふところ鉄砲ひとつで左膳をかばってともに落ちのびていった、そのすこし前のことだった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
忽然こつねんとして其初一人来りし此裟婆に、今は孑然げつぜんとして一人立つ。待つは機の熟してこのみの落つる我が命終みやうじゆうの時のみなり。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)