“こころまち”の漢字の書き方と例文
語句割合
心待100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翌日になるとの僧がまた来た。心待こころまちに待っていた三左衛門はすぐ碁盤を出して、まずじぶんせんでやってみた。先でやってみると昨日きのうのように勝った。そして、後手ごてでやるときっと負けた。
竈の中の顔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
今までは毎年まいねん長い夏休みの終る頃といえば学校の教場がなんとなく恋しく授業の開始する日が心待こころまちに待たれるようであった。そのういういしい心持はもう全く消えてしまった。つまらない。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そう致してあなたがおいでなさりはなさるまいかと二週間位は心待こころまちに待つのでございましょうよ。(笑う。)わたくし共が二十年も御一しょに暮した事は、おばさんは知らないのですからね。