“こうきんぞく”の漢字の書き方と例文
語句割合
黄巾賊100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「——そんな所で、今朝からなにを待っているんだね。このごろは、黄巾賊こうきんぞくとかいう悪徒が立ち廻るからな。役人衆にあやしまれるぞよ」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのうちに青州地方(済南の東)にまた黄巾賊こうきんぞく蜂起ほうきしだした。中央が乱れると、響きに答えるように、この草賊はすぐ騒ぎ出すのである。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黄巾賊こうきんぞくがやってきたのですよ旦那、洛陽船らくようぶねと交易した仲買人たちが、今夜ここに泊ったのをねらって——」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「無益な闘いは止めようじゃないか。貴様は黄巾賊こうきんぞくの残党でもないようだ。賊将の何儀を、われらの大将、曹操様へ献じてしまえ。さすれば一命は助けてやる」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勢い日増しに盛大な袁術えんじゅつは、かつて、この地方に黄巾賊こうきんぞくの大乱が蜂起した折の軍司令官、袁紹えんしょうの弟にあたり、名門袁一族中では、最も豪放粗剛ごうほうそごうなので、閥族ばつぞくのうちでも恐れられていた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分はかつて、黄巾賊こうきんぞくの乱にもいささか功をたて、一時は鎮威中郎将ちんいちゅうろうしょうの栄職にありましたが、その後、思うところあって、故郷汝南じょなんに帰っていました。——李通りつうあざな文達ぶんたつと申す者であります
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)