“こいち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小市80.0%
小一20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
語の起こりはイツキメ(斎女)であったろうが、また一の巫女みこなどとも書いて最も主神に近接する者の意味に解し、母と子とともにあるときは、その子の名を小市こいちともまた市太郎とも伝えていた。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
其の打人うちてたゝき役小市こいちと云う人が上手です。此の人のつのは痛くって身体に障らんように打ちますが、刺青ほりもののある者はうしても強そうに見えるからひどく打ちまして、弱そうな者は柔かにちます。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
右の小僧按摩を——小一こいちと申したでござりますが、本名で、まだ市名いちなでも、斎号でもござりません、……見た処が余りちっこいので、お客様方には十六と申す事に、師匠も言いきけてはありますし
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)