“げんぺいせいすゐき”の漢字の書き方と例文
語句割合
源平盛衰記100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
源平盛衰記げんぺいせいすゐき文覚発心もんがくほつしんくだりに、「はやきたつて女と共にし居たり、狭夜さよやうやう更け行きて云云うんぬん」と、ちやんと書いてある事である。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
平家物語へいけものがたり源平盛衰記げんぺいせいすゐき以外に、俊寛しゆんくわんの新解釈を試みたものは現代に始まつた事ではない。近松門左衛門ちかまつもんざゑもんの俊寛の如きは、最も著名なものの一つである。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
近松ちかまつの俊寛は源平盛衰記げんぺいせいすゐきの俊寛よりも、遙かに偉い人になつてゐる。勿論舟出ふなでを見送る時には、嘆き悲しむのに相違ない。しかしそのは近松の俊寛も、安らかに余生を送つたかも知れぬ。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)