“けんろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
堅牢97.0%
倦労3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
玄関には磨硝子すりガラスの格子戸が引いてあるが、これは後から取付けたものらしく、家はさながら古寺の庫裏くりかと思われるほどいかにも堅牢けんろうに見える。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それで見るべきものはむしろ在来の安ものの椀や「ひあげ」や木皿等である。ただ安ものであるため、塗りが落ちて堅牢けんろうを欠くのは如何いかにも惜しい。
陸中雑記 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
中にも青木女監取締りの如きは妾の倦労けんろうを気遣いて毎度菓子を紙に包みて持ち来り、妾のひとり読書にふけるをいとうらやましげに見惚みとれ居たりき。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)