“けんせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
譴責94.2%
拳石2.9%
蹇碩1.4%
石見1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暴れ者で一徹で、こらえ性のなかった彼が、兄を殺した相手をゆるし、不当な譴責けんせきを忍び、そして流人村の住民を救おうとしている。
ちくしょう谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
これより先、まもないところに、屋根に拳石けんせきをのせた一軒茶屋がある。そこへ立寄れば過日の接戦の裏、五条源治の茶屋で知らないところを聞くことができたろう。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
時めく十常侍の蹇碩けんせきの身寄りの者でも、禁を破って、夜、帯刀で禁門の附近を歩いていたというので、曹操に棒で殴りつけられたことがあったりした程である。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分を殺そうと謀った蹇碩けんせきも殺されたと聞いたので、一時の怒りもさめて、むしろ自分のつけた火の果てなくひろがりそうな光景に、呆然と戦慄をおぼえているらしい容子であった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)