“けんしゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
堅守66.7%
黔首16.7%
繭種16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてその子氏郷うじさととともに、居城日野に堅守けんしゅのそなえを急ぎ、一方伊勢の松ヶ崎城にある信長の第二子北畠信雄へ
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうするには大学も何もつぶしてしまって、世間をくら闇にしなくてはならない。黔首けんしゅにしなくてはならない。それは不可能だ。
かのように (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ロシアとでも比べて見るが好い。グレシア正教の寺院を沈滞のままにまかせて、上辺うわべを真綿にくるむようにして、そっとして置いて、黔首けんしゅにするとでも云いたい政治をしている。
かのように (新字新仮名) / 森鴎外(著)
彼女はすぐに立直つて、今度は蚕種や繭種けんしゅの研究を真剣にはじめるのである。そしてブラウエンベルグ氏をつかまへて、何やら熱心に夕暮ちかくまでも談じ込んだりする。
灰色の眼の女 (新字旧仮名) / 神西清(著)