“けんいうしや”の漢字の書き方と例文
語句割合
硯友社100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明治二十七八年頃江見水蔭子えみすゐいんしがこの地の娼婦しやうふを材料としてゑがいた小説「泥水清水どろみづしみつ」の一篇は当時硯友社けんいうしやの文壇に傑作として批評されたものであつたが、今よりして回想くわいさうすれば
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
それも当世たうせいのお嬢さんではない。五六年来あとを絶つた硯友社けんいうしや趣味の娘である。
あばばばば (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「矢ツ張り、實感によつて、實感の眞劍勝負なる文藝でなければならない。」と思ふと、死んだ二葉亭ふたばてい硯友社けんいうしや派的な遊戲文學者、餘裕文學者等と相伍するを嫌つたのは、今更ら卓見たくけんであつたのだ。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)