“けっさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
潔斎86.7%
決裁13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わが子わがおっとの安否を気づかうのあまり、ふたたび昔の本式の潔斎けっさいをしている者は、近いころは非常に多くなっていたようであるが、土地の住民が集まってきて
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「いえ、人に見せぬと申す訳ではありませぬが」と当惑とうわくそうにオドオドして、実はその品物を取り出す前には、七日の間潔斎けっさいせよと云う先祖からの云い伝えがある
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
滝川一益は、桑名、蟹江かにえの二城を指揮して、早くから伊勢と対峙たいじしていたこの方面の主将であるから、彼の決裁けっさいに待っていいはずであるが、さて
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秀吉は、当然、主将たるの態度を床几しょうぎに構えて決裁けっさいした。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)