“けさがた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
今朝方80.0%
今暁方20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手頃な屏風びょうぶがないので、ただ都合の好い位置をって、何のかこいもない所へ、そっと北枕に寝かした。今朝方けさがた玩弄おもちゃにしていた風船玉を茶の間から持って来て、御仙がその枕元に置いてやった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
小雨そぼ降る七夕の昨夜ゆうべ久しく隠まって置いたかのお園は何処いずこへか出奔しゅっぽんしてしまったものと見え今朝方けさがた寝床は藻抜もぬけの殻となり、残るは唯男女が二通の手紙ばかりという事である。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
オーさん、大変よ。きいても大きな声をだしちゃいやあよ。今暁方けさがた、また、ふうちゃんが殺されちゃったの。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)