“くめはち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
粂八54.5%
九女八27.3%
久女八9.1%
久米八9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
河井と喜多村はその頃は上方へでも行っていたか出ていなかった、赤樫満枝を女団十郎と称ばれた粂八くめはちが新派へ加入して守住月華といってつとめていた
生前身後の事 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それから女役者市川九女八くめはちのために書かれた「女大杯」や、源之助自身のために書かれた「赤格子血汐舟越」のかしくのお糸などの、女の酔つぱらひの役もよかつた。
役者の一生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
が、当時梨園に擢出ぬきんでた、名優久女八くめはちは別として、三崎座なみはなさけない。場面を築地辺にとればまだしもであったと思う。けれども、三崎町が事実なのである。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
内儀ないぎ様と云われるのを喜んだり、箸の持ち運び、食事の仕様までもそのままなのを見ると、それが山下久米八くめはちと、いかに際立った対照をなしているか判ることと思う。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)