“くにがえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
国替100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この上水井戸は、藩祖はんそ長直公ながなおこうが、常陸ひたち笠間かさまからお国替くにがえになった折に、領民のため、こうして城下の辻々に掘っておかれた有難い恩水なのじゃ。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さりながら一旦切腹と思定め候それがしひそかに時節を相待ちおり候ところ、御隠居ごいんきょ松向寺殿は申に及ばず、その頃の御当主妙解院殿よりも出格の御引立をこうむり、寛永九年御国替くにがえみぎりには
すると御家老様の仰しゃるには、いずれ秋には、浅野家の後へ、お国替くにがえしてくる何処かの御家中が見るだろう、誰が見ようと咲く花にちがいはなし、萎縮いじけた花は残しとうないからと仰しゃる。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)