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くつさき
ふりがな文庫
“くつさき”の漢字の書き方と例文
語句
割合
靴尖
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
靴尖
(逆引き)
彼は心持ち昂奮して床を
靴尖
(
くつさき
)
で叩きながら立上ると、リー・シー・ツワンは遥かビクトリア・ビークの絶景の化粧された文明の
礎
(
いしづえ
)
を
一瞥
(
いちべつ
)
して
地図に出てくる男女
(新字新仮名)
/
吉行エイスケ
(著)
失礼! と言い
度
(
た
)
い程加奈子には土が珍らしく踏むのが
勿体
(
もったい
)
ない。加奈子の
靴尖
(
くつさき
)
が地面の皮膚の下に静脈の通っていなそうな所を選んで
鷺
(
さぎ
)
のように、つつましく踏み立つ。
豆腐買い
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
煙草
(
たばこ
)
を出そうとする指が
顫
(
ふる
)
え、目が自分の
靴尖
(
くつさき
)
をみつめていた。ライターが、硬く鋭い音を立てた。おどろくほどその
焔
(
ほのお
)
が赤く明るい。いつの間にか日は沈みかけて、男の顔が小暗かった。
一人ぼっちのプレゼント
(新字新仮名)
/
山川方夫
(著)
踊子の赤いエナメルの
靴尖
(
くつさき
)
に打ちつづく自己の災難を忘れて、断髪した朝鮮女と、
口唇
(
くちびる
)
を馬のように開いて笑う日本女、猫背の支那女、
眼脂
(
めやに
)
の出たロシア女、シミーダンスの得意なマレー女
地図に出てくる男女
(新字新仮名)
/
吉行エイスケ
(著)
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