“ぎんだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
銀蛇100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
止むを得ず大次郎も、腰の女髪兼安に、暮れ近い薄日を映えさせて、時ならぬ剣林、怒罵どば、踏み切る跫音、気合いの声、相打つ銀蛇ぎんだ、呼吸と、燃える眼と——。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
元日が最もはげしく、暮れたばかりの夜空に、さながら幾千百の銀蛇ぎんだが尾をひくように絢爛と流星りゅうせいが乱れ散り、約四半時はんどきの間、光芒こうぼうあいえいじてすさまじいほどの光景だった。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
歯軋はぎしりをかんだが、力の相違はぜひもなく、りゅうと、しごきなおしてくる孫兵衛の銀蛇ぎんだに追われて、タタタタタ……と十歩、二十歩。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)