“ぎんしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吟誦83.3%
吟嘯16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの敏感な市川が我と我身の青春にえないかのように、「されど去歳こぞの雪やいづこに」と吟誦ぎんしょうして聞かせた時の声はまだ岸本の耳の底にあった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
一、ぞうの句は四季の聯想なきを以て、その意味浅薄にして吟誦ぎんしょうへざる者多し。ただ勇壮高大なる者に至りては必ずしも四季の変化を待たず。故に間々ままこの種の雑の句を見る。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「いかがでしょう。私と共に、城中へお越し下さるまいか。一献いっこん酌みわけて、さびのあるあなたの吟嘯ぎんしょうを、清夜、さらに心腸を澄まして伺いたいと思うが」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)