“ぎじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
擬似37.5%
偽字12.5%
擬字12.5%
疑似12.5%
疑弐12.5%
譌字12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鞍部あんぶ懸垂けんすいしているが、アルプスのベルニーズ・オーバアラント山地あたりの大氷河に比べると、恐らく雛形ひながたぐらいの小さいものだろうが、それでも擬似ぎじ氷河ではない。
火と氷のシャスタ山 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
しかるに近来出来たる活字は無学なる人の杜撰ずさんに作りしものありと見えて往々偽字ぎじを発見する事あり。せめては活字だけにても正しくして世のまどいを増さざるやうしたき者なり。(三月五日)
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
北海道にもある、支那にもあるから太平広記たいへいこうきに出ている。これは元来が動物質だから食えるものである。で、飯綱は仮名ちがいの擬字ぎじで、これがあるからの飯沙山いいすなやまである。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その前後から、ビニールの疑似ぎじ餌がうまくできているが、やはり本物にはかなわない。おそくなって塩ミミズの塩女しおめというのが出てきた。
江戸前の釣り (新字新仮名) / 三遊亭金馬(著)
して初めより、如何あらんと疑弐ぎじする日に出でゝ、興趣を感ずべき筈なし、ただに時間と金銭を費すに過ぎず。
研堂釣規 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
其他譌字ぎじ仮名違等は直に改めた。若し其原形を知らむと欲する人があるなら、屠赤瑣々録とせきさゝろくに就て検してもらひたい。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)