“きんすなご”の漢字の書き方と例文
語句割合
金砂子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
花川戸はながわとから山之宿やまのしゅくへかけての家々の洩れ灯が、金砂子きんすなごのように、チカチカまたたいている。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
なんの気もなく空を見れば、鉾尖ほこさきたけ白馬しらまたけとの間に、やや赤味を帯びた雲が一流れ、切れてはつづき、つづいては切れて、ほかの大空はいっぱいに金砂子きんすなごいた星の夜でありました。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
兄が東京勤めになって、家族が一緒に住み始めた頃、母は、「いろいろ見せて戴いたよ」といわれました。床の間には定紋のぬいのある袋に入れた琴や、金砂子きんすなご蒔絵まきえ厨子ずしなども置いてありました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)