“きょたく”の漢字の書き方と例文
語句割合
居宅100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつての安土文化にもまさる浪華文化が婦女子の服装から居宅きょたくの様式、歌舞音曲にまであらわれて、それはそれは盛んなものであるなどと、世間ばなしまで織り交ぜて語りつづけた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
叔父はそのころ市にある色々な会社に関係していたようです。業務の都合からいえば、今までの居宅きょたく寝起ねおきする方が、二へだたった私の家に移るより遥かに便利だといって笑いました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
皮足袋かわたびの四十に足を踏込みぬ」の句がある。二十七年には脩の次男行晴ゆきはるが四月十三日に三歳にして歿した。くがが十二月に本所松井町まついちょう三丁目四番地福島某の地所に新築した。即ち今の居宅きょたくである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)