“きょうさく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
凶作33.3%
狭窄33.3%
狭搾16.7%
驚策16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何百万石という米を、実は妙なゆきがかりから、去年この方手に入れたところ、今年の東の凶作きょうさく——もうしばし持ちこたえていたら、莫大ばくだいな利得が生まれようとまずたのしみにしている次第だ」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
かくの如く長崎の港門は、むしろ外舶に対して狭窄きょうさくとなりたるにかかわらず、我が辺海の波濤は、頻年ひんねん何となく咆哮ほうこうして、我が四境しきょうの内にとどろけり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
当然気管を狭搾きょうさくし、やや長時間にわたる漸増的な窒息の結果、死にいたらしめたものであると思う。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
惟念ゆいねんにも、僧堂の生活がようやく慣れてきた。乍入さにゅう当時の座禅や作務の苦しさが今では夢のように淡く薄れてしまった。暁天の座禅に、とろとろと眠って、巡香の驚策きょうさくを受くることも数少なくなった。
仇討三態 (新字新仮名) / 菊池寛(著)