“きまた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木俣50.0%
木股50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大野木村から北西へ十六町、木俣きまた川に架せられた橋を渡るとそこに、三十町ばかりの水田が開けてくる。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
三年の群れからライオンとあだ名された木俣きまたという学生がおどりだした、木俣といえば全校を通じて戦慄せんりつせぬものがない、かれは柔道がすでに三段で小相撲こずもうのように肥って腕力は抜群である
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
ごんぞというのは、彼のただ一人の若党の権三ごんぞうのことである。木股村きまたむらの出なので木股きまた権三と名乗れといっておきながら、藤吉郎がぶのは常にごんぞであった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
永禄十年二月には、滝川一益かずますの軍にいて、北国を討伐し、上木うえき、持福、木股きまたなどの城を降し。——十一年には、池田勝政の池田城を陥しいれ、十二年には、丹波へ討入っている。
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)