“きつれごうし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木連格子77.8%
喜連格子22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それにつけても、こんなに荒れたままで大川屋さんに差上げては、いくら何でもお気の毒だからと申して、玉垣と鳥居を塗ったついでに、木連格子きつれごうしだけは紅殻べんがらで塗っておきました。
と観音堂の木連格子きつれごうしを明けると、畳が四畳敷いてございます。其の奥は板の間になって居ります、年の頃五十八九にもなりましょう、色白のでっぷりした尼様、鼠木綿の無地の衣を着て
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
おそるおそる喜連格子きつれごうしをのぞいた途端に、吹っ飛ぶように馳けて行った男の声が、やがて後方の畑から、土着のたれかれを寄せ集めて来て
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と云いながら喜連格子きつれごうしへ手をかけて左右へ明けて見ると、正面に本尊が飾ってある。銅灯籠あかゞねどうろうがあって、雪洞様ぼんぼりようの物に灯火あかりいてあるけれども、誠に暗くって分らん。
何はともあれ、彼は金吾と共に、その喜連格子きつれごうしを開けて、中に潜んだ優形やさがたの男を引きずり出そうと意気ぐみました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
是から急いで真堀の定蓮寺へ参りましたが、はシラ/\明けまして、定蓮寺のの本堂へ来まして、喜連格子きつれごうしを明けて這入りまして、和尚に見咎められてはならんから