“きせなが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
着長66.7%
著長33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
渡辺源三競の滝口、出陣の出立は、狂紋きょうもん狩衣かりぎぬに大きな菊綴きくとじ、先祖代々伝わる所の着長きせなが緋縅ひおどしよろいかぶとは銀の星をいただいている。
初春の好き日をとしの着長きせながは、えい、小桜をどしとなりにける。えい、さて又夏は卯の花の、えい、垣根の水にあらひ革。秋になりての其色は、いつもいくさ勝色かついろの、えい、紅葉にまがふ錦革。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
奥へはいった松子は、城兵のまもりをきびしく申し付け、自分もはく(はちまき)をつけ、著長きせながを着た。刑部にはすべてがなぞのようだった。
日本婦道記:忍緒 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)