“きじばと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雉鳩66.7%
雉子鳩33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先生は木蔭のベンチで子供たちを相手に長い休息をとつてゐました。時には詩の本を読む事もありました。雉鳩きじばとの声のかすかに聞える退屈なベンチでした。
亜剌比亜人エルアフイ (新字旧仮名) / 犬養健(著)
薔薇ばらや小川や雉鳩きじばとつばめなどとの、仇気あどけない馬鹿げた対話、または、次のようなおかしな問い——野薔薇に刺がなかりせば、——老いたる良人と燕は巣を作りしならば、あるいは
と前の床几しょうぎに並べたのを、さらりとくと、さっと音して、揃いも揃って雉子鳩きじばとが、神代かみよに島のいたように、むらむらと寄せて来るので、また一盆、もう一盆、夫人は立上って更に一盆。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)