“かゞし”の漢字の書き方と例文
語句割合
案山子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ベンヺ あのやうな冗繁あくどいことは最早もう流行はやらぬ。肩飾かたかけ目飾めかくしをしたキューピッドに彩色さいしきした韃靼形だったんがた小弓こゆみたせて、案山子かゞしのやうに、娘達むすめたち追𢌞おひまはさするのは最早もうふるい。
人間は何ものかを愛さねばならぬ。だから私は、自分の愛情にもつとふさはしい相手がないから、小さな案山子かゞしのやうにぼろ/\になつた、色褪せた人形を愛することに、喜びを見出さうとつとめた。
案山子かゞしたもと
赤い旗 (旧字旧仮名) / 槙本楠郎(著)