“かわらし”の漢字の書き方と例文
語句割合
瓦師100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わっしは元より今戸いまど瓦師かわらし、とてもあいつに歯は立ちませんが、またお千絵様の境遇をよそに見てもいられねえ。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いちゃんは、これがために滅多めったに表へ出て遊んだ事がない。もっとも近所はあまり上等でない。前に塩煎餅屋しおせんべいやがある。その隣に瓦師かわらしがある。少し先へ行くと下駄げたの歯入と、かけ錠前直じょうまえなおしがある。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
瓦師かわらしは、帰化人の一観いっかんという唐人が担当していた。中国の焼法によるとかいう。その瓦焼の窯場かまばは湖畔にあって、夜も昼も、松薪まつまきのけむりを揚げていた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)