“かわし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鼓師25.0%
太鼓師25.0%
川師25.0%
河師25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かみがかりのように熱して笛を吹いていた舞台の上の伊兵衛が、きゃッと悲鳴を上げて仆れたかと思うと、そこにほこを持って舞っていた猿田彦命さるだひこのみこともお囃子はやし鼓師かわしや笛吹きもみな総立ちに乱れ立って
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「笛でもよし、舞でもよし、鼓師かわしの方だッてかまわねえ。昔とッたきねづかだ、おれも一ツその阿佐ヶ谷神楽のお仲間に入れてくんねえ、え、いいだろう。いやか、いやならいやといって見な、おれにも少し考えがある」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
旅神楽たびかぐらの道楽者——太鼓師かわし、つづみ師、などと一緒に、やくざもし尽した笛吹三五兵衛である。さいを持てば、という自信があったし、相手は博労、甘いと見ていた。
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
川師かわし堀武三郎の留守宅では、ちょうど四十九日の法事の読経も終って、湯葉ゆばや精進刺身のさかなで、もう坊さんが帰ってから小一時間も経ってからのことであった。
(新字新仮名) / 室生犀星(著)
医王山の話や、堀武三郎ほりむさぶろうなどという、加賀藩の河師かわしの話などをした。
幼年時代 (新字新仮名) / 室生犀星(著)