“からじし”の漢字の書き方と例文
語句割合
唐獅子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その母に、いつも、くっついていたのが、般若の五郎という三ン下、さっきの鳥打帽の男、唐獅子からじしの十郎さんの親父です
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
かたわらの飾り台の上に、大いなる青銅の香炉こうろありて、香煙立ち昇る。傍に、唐獅子からじしの陶器の香盒こうごうを置く。王座のうしろに、丈高き二枚折りの刺繍屏風。
坂の中段もとに平生ふだん並んで居る左右二頭の唐獅子からじしは何処へかかつぎ去られ、其あとには中々馬鹿にはならぬ舞台花道が出来て居る。桟敷さじきも左右にかいてある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)