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かへりちゆう
ふりがな文庫
“かへりちゆう”の漢字の書き方と例文
語句
割合
返忠
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
返忠
(逆引き)
返忠
(
かへりちゆう
)
の者といはれん事口惜しく候、又申さぬ時は、重恩を
蒙
(
かうむ
)
り候主君へ弓を引くべし、此旨を存じ、我名を隠して
斯
(
か
)
くの如し
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
中にも非行の同類が告発をするのを
返忠
(
かへりちゆう
)
と称して、これに忠と云ふ名を許すに至つては、奨励の最顕著なるものである。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
横着者
(
わうちやくもの
)
だなとは思つたが、
役馴
(
やくな
)
れた堀は、
公儀
(
こうぎ
)
のお役に立つ
返忠
(
かへりちゆう
)
のものを
周章
(
しうしやう
)
の間にも非難しようとはしない。家老に言ひ付けて、少年二人を
目通
(
めどほ
)
りへ出させた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
形式に
絡
(
から
)
まれた役人生涯に慣れてはゐても、成立してゐる秩序を維持するために、賞讃すべきものにしてある
返忠
(
かへりちゆう
)
を、
真
(
まこと
)
の忠誠だと
看
(
み
)
ることは、
生
(
うま
)
れ附いた人間の感情が許さない。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
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