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かびくさ
ふりがな文庫
“かびくさ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
黴臭
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黴臭
(逆引き)
T君に別れて東照宮前の方へ歩いて来ると異様な
黴臭
(
かびくさ
)
い匂が鼻を突いた。空を仰ぐと
下谷
(
したや
)
の方面からひどい土ほこりが飛んで来るのが見える。
震災日記より
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
大森氏はためつすがめつ
髑髏
(
しやれかうべ
)
を見てゐた。
恰
(
ちやう
)
ど
梅雨
(
つゆ
)
時分の事で、
髑髏
(
しやれかうべ
)
からは官吏や会社の重役の
古手
(
ふるて
)
から出るやうな
黴臭
(
かびくさ
)
い
香気
(
にほひ
)
がぷんとした。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
むっとする
黴臭
(
かびくさ
)
いにおいを
嗅
(
か
)
ぎ、ぼろぼろの表紙や比較的新しい表紙に陽の当っているのを見下しながら慧鶴は本の間をしばらく歩き廻っていた。
宝永噴火
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
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