“かばふと”の漢字の書き方と例文
語句割合
樺太100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
監視付きの小樽おたるの下宿屋にゴロゴロしていると、樺太かばふとや北海道の奥地へ船で引きずられて行く。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
数百万の生霊の代償として露西亜から貰った樺太かばふとの油田が思わしからず、台湾の新油田も多寡たかの知れたものである事が判明している今日こんにち、石油の不足から来る覿面てきめんな戦闘力の不足のために
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「赤いのは」と聞けば「色でそめやしたで」とまた扇を叩いた。色は樺太かばふとのフレップ酒に似て、地の味はやはり焼酎の刺激がある。土地の名産忍苳酒にんとうしゅ味淋みりんに強い特殊の香気を持たしたものらしい。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)