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かばざくら
ふりがな文庫
“かばざくら”の漢字の書き方と例文
語句
割合
樺桜
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
樺桜
(逆引き)
男は、
樺桜
(
かばざくら
)
の
直垂
(
ひたたれ
)
に
梨打
(
なしうち
)
の
烏帽子
(
えぼし
)
をかけて、打ち出しの
太刀
(
たち
)
を
濶達
(
かったつ
)
に
佩
(
は
)
いた、三十ばかりの年配で、どうやら酒に酔っているらしい。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
気高
(
けだか
)
くてきれいで、さっと
匂
(
にお
)
いの立つ気がして、春の
曙
(
あけぼの
)
の
霞
(
かすみ
)
の中から美しい
樺桜
(
かばざくら
)
の咲き乱れたのを見いだしたような気がした。夢中になってながめる者の顔にまで
愛嬌
(
あいきょう
)
が反映するほどである。
源氏物語:28 野分
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
次郎はその時、月あかりに、汗にぬれた赤ひげと切り裂かれた
樺桜
(
かばざくら
)
の
直垂
(
ひたたれ
)
とを、相手の男に認めたのである。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
八重の盛りが過ぎて
樺桜
(
かばざくら
)
が咲き、
藤
(
ふじ
)
はそのあとで紫を伸べるのが春の順序であるが、この庭は花の遅速を巧みに利用して、散り過ぎた梢はあとの花が隠してしまうように女王がしてあったために
源氏物語:42 まぼろし
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
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