“かのど”の漢字の書き方と例文
語句割合
彼土100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼土かのどの使徒聖人が言行を録すると共に、あはせて本邦西教徒が勇猛精進の事蹟をも採録し、以て福音伝道の一助たらしめんとせしものの如し。
奉教人の死 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
享保年間に此種の一本が清商の手にわたつて、鮑廷博はうていはくの有に帰し、彼土かのどに於て飜刻せられた。次で林述斎は弘安本を活字に附して、逸存いつぞん叢書の中に収めた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
それよりのち十六七年にして寂照は宋に入ったのであるが、寂照は人品学識すべて奝然にはまさって見えたので、彼土かのどの人々も流石さすがに神州の高徳と崇敬そうけいしたのであった。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)