“かのうは”の漢字の書き方と例文
語句割合
狩野派100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お声に応じて、横手の、唐子からこたわむれている狩野派かのうはをえがいた塗り扉をあけて、ひょっくりあらわれた人物を見ると、……誰だってちょっとびっくりするだろう。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
土佐派狩野派かのうはなどいふ流派さかんになりゆき古の画を学び師の筆をするに至りてまた画に新趣味といふ事なくなりたりと覚ゆ。こは画の上のみにはあらず歌もしかなり。(二月一日)
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
宗渓は狩野派かのうはから出て、大和絵ふうを加えた独特の一派をひらいたが、あまり世間に迎えられず、どちらかというと不遇の人であった。栄三郎は十六の年から八年ばかり教えを受けた。
扇野 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)