“かのうえいとく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
狩野永徳87.5%
狩野永悳12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「道場——それそれ、とりあえず仙台城下、高橋玉蕉先生の道場で一本お手合せを願い、それより松島へまかり越して、観爛道場に推参して、狩野永徳かのうえいとく大先生に見参仕る目的でござる」
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
信長の声は、金碧きんぺき丹青たんせいかがやくうちにただ一つある墨絵の一室——狩野永徳かのうえいとくが画くところという遠寺晩鐘図えんじばんしょうずふすまをめぐらした部屋の上段から大きく聞えた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ずっと年をった狩野永悳かのうえいとく先生という老大家、この人はその頃根岸に住まっていて、八十以上の高齢であったから、出頭するに不自由であったか、代理の人が出ていた。